第64話 全国共通お食事券(2000. 5. 1)

 チケットショップ凝り性の筆者が最近専らひいきにしている券がある。新幹線回数券、各種私鉄の株主優待乗車券(全線有効)、図書券、クオカード、オレンジカード、SFメトロカード等々は必要に応じて調達しているのだが、何かと外食することが多い(あまり好ましくないのだが)生活上、この券にはお世話にならざるを得ないのである。

jfcard.jpg 「全国共通お食事券」と言うとさも強力そうだが、実際は加盟店での使用に限られる。どこが加盟店か、またどの加盟店ならよく使うかをまず心得ておく必要があるため、目的が明確な図書券やオレンジカードと比べると使い勝手が劣るが、その店に出くわすタイミングと、そこが加盟店であることの記憶(または瞬時に判別できる標示等)が伴えば、これは必携アイテムである。タイミングと記憶と、相応の負荷がかかる分、値引率(お得感)が増す、という金券の法則がよく理解できる代物、てな訳である。筆者の知るところで、500円の図書券は安くて480円、1,000円のオレンジカードに至っては、相場は990円。これに比して、このお食事券は、500円あたり、470円(筆者調べ最低ライン)と破格である。(もっとも、特定デパートの商品券(お取り替え券)や同類で「洋服のA」商品券などは、その特定性から値引率は高く、又、ちょっと変わったところで、おこめ券、おもちゃ券、宅急便の回数券なども、利用が少ない割に出回る数が多い(ダブついている?)ためか、値引き幅は大きくなっているようだ。)

 さて、470円ということは、500円の食事をすると、30円おトクになる計算なので、例えば吉野家で牛丼大盛りを頼んで、これで払うと30円分自動的にトクすることになる。ケンタッキー...でクーポン券を使ってセットものを注文した時、これを使うと二重にお得感が味わえる、といった具合である。難点を挙げるとするなら、その正式名称だろう。全国共通お食事券は即ち「全国共通汚職事件」である。勘違い?!される可能性は否めないので別名がある。「ジェフグルメカード」である。ちゃっかりホームページも用意してあって、これを見ればどの店が加盟店かすぐわかるようになっている。(リストをプリントアウトして、常時持っていればこわいものなし!) チェーン店を中心に加盟しているので、店数は驚く勿れ約15,000、ということだ。結構使えるのではないだろうか。

 筆者的に使えそうな店、又はよく見かける店を50音順にピックアップしてみよう。皆さんの中で利用頻度が高い店があるなら、このジェフカードを使われることをおススメしたい。貨幣と同様の扱いなので、クーポン券や割引券と併用できる点が強みである。特に夜型の利用では、加盟店が「ぐるなび」クーポンも扱っている場合、ジェフカードと組み合わせればかなりの効き目が顕われると思う。(要注意点は、500円以内の会計時にお釣りが出ないことがまれにあること、不慣れな店員に当たると会計時に時間がかかること、の2点だろうか。)

※加盟店を奨励する訳ではないですが、せっかくなので実名で掲載します。(ジャンルは省略)

《あ~か行》 藍屋、安具楽、アサヒビール園、アマートアマート、安楽亭、石焼ビビンパ(食券前払い式なので、どうやって使うか疑問?)、イタリアン・トマト(イタトマ専用の飲食券の方が値引率大)、ウェンディーズ、CASA、GUSTO、がんこ寿司、かに道楽、カレーショップPOT&POT、杵屋、銀座ライオン、くいもの市場TAPA、グルメドール、KFC、神戸屋レストラン、ココス、小僧寿司(sushi花館)

《さ~た行》 サーティワンアイスクリーム(どうせなら31日に行きましょう)、さぼてん、シズラー、小吃坊、ジョナサン、ジョリーパスタ、ジョン万次郎、スエヒロ、すかいらーく、ステーキのあさくま、膳丸、素材屋、高山らーめん、地中海、ちりめん亭、デニーズ、天狗

《な~は行》 なか卯、中村屋本店、南国酒家、バーガーキング、バーミヤン、藩、ビクトリア・ステーション、日比谷松本楼、ピザハット(デリバリーでも使えるかは不明)、フォルクス、ふくちゃん、不二家レストラン、鮒忠、北海道

《ま~ら行》 万世本店、ミルキーウェイ、明治サンテオレ、モスバーガー、夢庵、吉野家、リンガーハット、レッドロブスター、ロイヤルホスト、和食さと

※この他、西武百貨店、東急百貨店、パルコ、マイシティ(新宿)、メトロポリタンプラザ(池袋)、ランドマークプラザ(横浜)などに入っているレストラン街では、各店舗本店の加盟状況によらず、全店共通で使える。何とも心強い。

 日本人の飽食・食べ残しがいよいよ指弾されつつある折り、外食産業も頭が痛いところだと思う。ジェフカードは外食振興の一つの切り札だが、同時に有力な広報媒体にもなる筈。外食を奨める一方で、食べ残しをしない旨、協力をよびかけることもできるのではないだろうか。一方、利用する側としても、ジェフカードで安く食べられるからと言って、甘える(食べ散らかす)ことなく、あくまで適量(自身の胃腸の持続可能範囲)を注文し、食べ残しはしないよう努めたいものである。「環境負荷と家計負荷、それぞれの軽減」をぜひ両立していきたいところだ。

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