第38話 理事会のことⅡ('99. 4. 1)

 第23話では駆け出し当時の理事会の話を紹介したが、あれから早いもので7カ月以上が経ち、筆者も今ではすっかり一理事としてどっかり腰を据えている感がある。(あくまでお世話係のようなものだから、基本的には至って謙虚でいるつもりなのだが、何だか偉そうな表現になってしまった?)

 6月の総会でいよいよ理事会が交代になる。早い気もするが、実はすでにその準備は始まっている。実質的に7月から始めて6月に終える任期なので、現時点で4分の3を消化したことになり、残り4分の1を総会と次期理事会への引き継ぎ準備に充てることになる。まあこれが常識的な線なのだろう。日常の理事会活動に加え、総会の議案作りや収支の点検作業が進む今日この頃である。筆者担当の「管理組合だより」も第9号を数え、確かに4分の3まで来てしまった。ちょっと寂しい気もするが、残り3号分、張り切ってマンション住民の皆さんにお届けしようと思う。

 筆者提案の「あげます情報」コーナーや本のリサイクルコーナーも設置されてから結構日が経った。おかげさまで軌道に乗っている。最近は一時期に比べてトラブルらしいトラブルもなく、至って平穏なのでありがたい限り。理事会の議事録や管理組合だよりもそれを反映しておとなしいものである。マンション住民一体の理解や協力がなければ成り立たないのが、マンションでの生活。それをつくづく感じる。

 またまた、この際なので、3月の理事会での議事の一端を紹介してみようと思う。(現状の穏やかさを反映しているかどうか?!)

  1. 報告事項
    1)エレベータ内 担架運搬用トランクスペース
    ・左側エレベータに、救急用の担架を収納するトランクスペースがある。通常は施錠してあるが、緊急時には使用可能なので、その旨、管理組合だよりに掲載する。
    2)駐車場の鳥のフン害
    ・業者の作業により、鳥が集まる木の剪定と草刈りを行った。
    ・鳥のフンの被害に遭った方には、作業を行った旨、説明し、了解をいただいた。
    3)西通用門門扉の修理
    ・強風時にビス(止め具)が飛んでしまったため、補強修理を東西両方行った。現在は開閉良好である。
  2. 審議事項
    1)防災訓練
    ・「防災訓練開催のお知らせ」を作成し、掲示板とエレベータ前に貼り出すことにした。
    ・防災訓練時に、防災用品倉庫の内容物を確認することとした。
    2)駐輪場
    ・次期理事会への申し送り事項とするが、駐輪場の有り様について検討が必要とする意見が出された。
    ・所定の場所への駐輪を徹底するよう、今後も周知していく。

 この他には、総会に向けた話を中心に、残りの理事会の日程調整などがなされた。以前なら、組合だよりで注意喚起する事項が多く出されたのに、今回は駐輪場と整列駐輪に関する件程度。しかしそれだけでは組合だよりは成り立たないので、他に2.1)の防災訓練の報告を盛り込むことにした。

 3月28日は、冬日に逆戻りしたような肌寒さ。薄日は射しても、全く気温が上がらない。日曜日の春うららな朝ならまだしも、こう寒くては出足が鈍るのも致し方ない。こんなコンディションの中だったが、防災訓練は行われた。地元 赤羽台消防署の方を迎えて、オイルパンを燃やしての初期消火訓練、そしてマンション火災をテーマにした映画の上映会の2本立ての防災訓練。参加者は理事会メンバーを併せて20名以上。時間にして1時間強のシンプルなものだった。組合だよりに載せるため、消火訓練の模様を写すのに気をとられがちだったが、しっかり消火器の操作手順もおさらいできたし、署員の方の話も十分聞きとめることができた。組合だよりには、その話と映画での説明などをふまえ、下記のような防災上の啓発文を載せることにした。まだまだ火事の油断ならない時節柄、参考にしていただければ幸いである。

  1. 消火器について
    ・日頃から消火器本体のラベルに目を通し、使い方や使用条件を確かめておきます。(館内に配備されている消火器は、薬剤重量3㎏、放射可能時間14秒、放射距離3~5mになっています。)
    ・使い方の手順は、①安全ピンを引き抜く。②ノズルを燃えている物(火元)に向ける。③レバーをにぎる。この3つです。
    ・薬剤の粉が吹き出て止まらない場合、消火器を逆さにすれば止まります。
  2. マンション火災時の注意
    ・消火器がなくても、浴槽の残り湯など消火できる手段を駆使して初期消火に努めます。
    ・初期消火で消し止められなかった場合、あわてずに119番通報します。
    ・日頃から避難経路を確認しておきましょう。又、ベランダには通行を妨げるような物を置かないようにしましょう。
    ・火災発生時は、玄関や窓は開け放しにせず、必ず閉めてから避難します。(煙の広がりや延焼を最小限にするためです。)
    ・どんな状況であっても、地上へ向って避難します。その際、エレベータは絶対に使ってはいけません。

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