随筆「東京モノローグ2009」(5−6月期)
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エコポイント対象商品のテレビからエコポイントのCMが流れる第282話 エコポイント小論〜5/14→15価格調査など

表参道にカワイの店が新規OPENしたのも平成元年第283話 平成元年 其の二

エキュート立川ではオレンジ色のスタンプを第280話 中央線とスタンプラリー

新感覚タイ料理店での食べ放題例第281話 ランチビュッフェ

第283話 平成元年 其の二(2009.6.15)

 第264話では、昭和63年(1988年)関係をご紹介しました。今回はその翌年、平成元年version。比較的保存状態がよく、当年の日付等が明らかなものを引っ張ってきました。どれもこれも20年前のものばかり。でも、不思議とそれほど遠い話に感じなかったりします。同じ元号だからか、単に感覚が鈍っただけか... ま、ひとつご笑覧ください。(とりあえず、時系列)

 毎月1日に出ていたCITY GUIDE。主だった駅で発行されていた訳だが、その中から新宿駅の1989年3月号(抜粋)をご紹介する。

 まだ都庁は移転してきていなかったので、西口は最小限な感じ。新南口もなければ、サザンテラスももちろんなし。全体的に空疎な印象を受ける。

 ちなみに現在は「from STATION」(駅構内&駅周辺MAP)という名称で、年に4回の発行。新宿単独ではなく、新宿・渋谷・池袋の合併号として出ている。(←「2009Spring」から新宿の周辺地図を引用。今では西口がメイン。)

 今回探していたらちゃんと出てきた。第275話の3月4日の項に記した「MUSIC MEETS ART」のパンフレットである。

 東高現代美術館だけあって、デザインが少々難解なのがポイント。

 同日、表参道を歩いていた時に入手したのがこれ。カワイのミュージックショップの開店(回転?)PR円盤である。今は「カワイ表参道」と称しているようだが、20年経ってなお健在。

 これもその時に手にした一枚と思われる。上の円盤(というよりレコード)チラシの地図にも載っているが、みずほではなく「富士銀行」である。平成になったのに合わせ、自行マークを一新したのだった。

 1989年を示す記載がないのだが、とにかく同年3月6日にディズニーランドへ行ったことになっている。パスポートは買わず、この通り入園のみだったが、十分楽しめた。入園料は一人2,900円。(今では入園のみの扱いはなくなっている。)

 第275話の3月21日枠で出てくる上野松坂屋の店内案内。今は置いていないと思われるが、ご丁寧に水飲み場(またはウォータークーラー)の所在を示してあって往時を偲ばせる。百貨店らしく、パッと見た限り何でも揃っているところが凄い。平日の閉店時刻が18:30というのがまた当時の百貨店らしいところである。

 この手の乗車券があると、とにかく行けるだけ行く、というのが昔からの筆者流。午前中に都営新宿線各駅を乗り降りし、神保町で乗り換えがてらお昼を過ごし、午後はひたすら三田線三昧というのが記録に残っている。(この日新たに乗降した駅は、森下から篠崎までの10駅全て、板橋区役所前から西高島平までの10駅中8駅、計18! こういうのがベースにあって、今日の首都圏の乗り降り済み駅数1400超、というのがある。)

 なお、この乗車券は3月19日(新宿線全通記念日)にひと足早く本八幡駅で購入していたもの。

 という訳で、都営地下鉄が初めて県境を越えて開業したのがこの日。本八幡駅にやってきた筆者はとにかく入手できるものをあれこれと持って帰ってきたのだった。

 この駅時刻表は、片面をスキャンするとこのようにJRの下りばかりになってしまうが、裏を返せばJR上り(3面)、そして都営新宿線(1面)が載っている。今も同じ設定だろうか。

 これも本八幡駅で手にした一枚。20年前だが、それなりに地下鉄網が整っているのがわかる。この後、南北線ができたり、半蔵門線が延びたり、大江戸線に副都心線に... もっと複雑なことになっているのは言うに及ばず。西新宿・溜池山王・妙典の各駅も当時はまだなかった。

 神保町でお昼、とは神田やぶそばの件。せいろうそばを550円で静々といただいたのだった。(今は「お品書き」によると700円)

 蛇足ながら、消費税導入前日につき、税云々の表記はレシートにない。

 こちらは消費税導入初日、スーパー三和でのお買い物例である。狙っていた訳ではないが、消費税3%が課税されて合計222円。すでに平成の世ではあったが、レシートの風合いは何ともいにしえ。とにかく保存版的価値のある一枚だと思う。

 03−の次がまだ3桁だが、この番号しっかり継承されていて、03-3324-3461で引いたら、店舗情報にしっかり出ていた。

 20年どころの騒ぎではない。玉ひで、2010年で創業250年だそうな。それでも20年間というのは価格の変化面では重く、当時の親子丼(少なくともそぼろ系ではない)はこの値段だった!(というのがどうにも信じ難い) 今、「おしながき」を見ると、昼の親子丼(元祖)1,500円である。やぶそばと比べ、その上がり具合と言ったら...

 5月20日(土)は京王線デーだった筆者。府中では、こんなクーポンをGETし、しっかり活用させてもらったことになっている。100円で買えるクーポンではなく、あくまで100円引き、というのがバブル期らしい。

 ちなみに当時の府中駅前はまだこんな具合で高架にはなっていなかった。(東京都建設局発行のニュース「東京のまちづくり」より) 緑屋が駅前で目立つ存在になっているのがまた趣深い。

 そして6月4日(土)は東急デーである。横浜博覧会(YES’89)記念の1日乗車券なのだが、この時は横浜へは行かず、池上線・目蒲線・世田谷線・新玉川線・田園都市線と、東横線以外の線ばかりに乗っていた。五反田発というのはその意気込みの表れ?

 とにかくいろいろなところで様々な催しがあったので、招待券や割引券の類を調達できないこともままあった。この「おもちゃショー」も当日その場で券を買って入場したことになっている。(東京駅から晴海の見本市会場までは無料送迎バスで向かった。バス代が浮くならそれでよし、と考えていたフシはある。) もっとも有料イベントだけに、ノベルティーや試供品はふんだん。品々のお役立ち度は不明だが、元は十分取っていたと思われる。

 他にも入場券・入園券の類は多々保管してあるが、アニバーサリー的要素があるのを一つ、とするとこれをおいて他なし。フランス革命は1789年の7月14日が発端となった日だそうで、その200年の節目で開かれたのがこの絵画展だった。

 8月6日は銀座松屋で「ロボット博覧会」、大丸ミュージアムで「ファーブル展」、銀座伊東屋やINAXギャラリーでもちょっとした展覧を観て、最終的に東京駅へ。掛け持ちにも程があるが、それだけあちこち賑わっていて目が離せなかった、ということである。

 第280話で紹介した通り、今年は中央線開業120周年。平成元年はつまり100周年だったことになる。それを示すのがこの2つ。100周年記念の切符と看板である。

 八王子駅ができた(=立川〜八王子開業)のは1889年8月11日(一年前倒しして1888年8月8日とかならもっと良かった?)。筆者が訪れたのは記念日の4日前だったが、とにかくお祝いモードだったのを覚えている。

 平成元年11月11日、11時11分11秒は、1が11並ぶということでちょっとした話題になった。23区内で1がつくところと言えば、一之江とか一ノ橋とか。埼玉県内で一で始まる駅は一ノ割と一本松。そうした場所でこの刻を迎えられればよかったのだが、この日はバイトで駐車場案内をすることになっていて、行った先は狭山ヶ丘。同じ西武線なら一橋学園というのもアリだが、途中で抜けたりできないので、ただ場内で時計を見ながら1並びを確認するばかりだった。(クルマの位置をどうこうする、という点ではイチにご縁はあった訳だが。)(^^;

 という訳であまり"一"とは関係ないが、近くの駅で記念の切符を売っていたのが所沢だったので、これがあるばかり。(帰りに地元駅でも記念の硬券は買ったが、やはり一とは無関係な駅なので、イマ一つ。)

 郵便局で配っていた平成元年度のカレンダー。12月23日が赤丸になったのはこの年からである。(毎月23日は「ふみの日」と記されているので、何か特別な日のように思えてしまうが、そうではない。)

 昭和63年ネタは2回どまりでしたが、平成元年はまだ行けそうです。其の三、どうぞお楽しみに。

  • こちらもどうぞ ⇒ 20年前シリーズ

第256話 昭和63年 其の一 / 第264話 昭和63年 其の二 / 第275話 平成元年 其の一

 

第282話 エコポイント小論(2009.6.1)

 話題のエコポイントがスタートして2週間。家電量販店では今!と実況に近いレベルで根掘り葉掘りやりたいところだが、今回は制度が始まる前と後の話に限って、お伝えしようと思う。まずは5月23日付で日本インターネット新聞に載せてもらった記事(編集前原文)からご紹介する。


  • 省エネ家電エコポイント制、見切りスタート

 2009年度の補正予算の一つの目玉として、省エネ家電(エアコン、冷蔵庫、地上デジタル放送対応テレビ)への買い換えを促すエコポイント制度が、見切り発車的にスタートした。温暖化防止が主な目的と思いきや、景気対策の方に重きがおかれているようで、関係省庁(環境省・経済産業省・総務省)の話では、「経済危機対策として速やかに」行われる必要があったため、まだ決まっていない事柄が多い中で始まったとされる。

 政府が「エコポイント」の名を使ったことで、すっかり公的な制度として広まってしまった観があるが、同じ名称の仕組みは、民間企業などでの先行例がいくつかあるため、消費者によっては混乱をきたす可能性がある。類似した名称として「エコ・アクション・ポイント」(環境省を中心とした取り組み)というのもあり、環境省ではホームページでわざわざ両者は別物であることを注記している。(追記:「日経トレンディ」のこの記事では、明らかに誤解されていることがわかる。誤解される方もする方も、という感じではあるが。) 名称に関する議論も不十分なままだったことが窺えるが、始まってしまえばとやかく言うものでもないようで、5月15日の初日、家電品を扱う店はどこも賑わいを見せ、思惑通り景気付けにはとりあえずなったようだ。

 エコポイントで決まっていることは以下の通り。

・省エネ基準(統一省エネラベル4つ星以上)を満たす家電(エアコン、冷蔵庫、地上デジタル放送対応テレビ)を購入すると、主にサイズ別に一定のポイントが付与される。(表1参照)
・対象商品であればどこで購入してもどんな価格でも一律のポイントが得られる。
・必要な書類(領収書、保証書、下取り時は家電リサイクル券の控え)をしっかり保管しておかないとポイントの申請ができない。
・2009年5月15日から2010年3月末日までに購入した分が対象となる。

上段:ヨドバシカメラ/下段:ビックカメラ (両社ホームページから引用)(表1)対象3品目のエコポイント一覧(大きめサイズを選んでお得!と言うけれど…)

 逆に決まっていないことの主なものは、

・エコポイント制度の事務作業を請け負う業者
・申請に必要な書類の送り方等、購入者側がすべきこと
・環境配慮型製品や特定事業者の商品券など、ポイントと交換できるものについての方向性は決まっているが、その交換方法や時期など詳細

 が挙げられる。

 エコポイントがスタートするのを待っていた客が続々と来店し、品定めや問合せをするも、販売店側の準備がままならなかったり、詳細が不明確な状態で店員が説明に追われる場面は、テレビ報道でも多く見受けたが、現場でも確かに同じことが言えた。

 5月15日の午前中、家電量販店が集まるエリアの一つ、新宿西口で二つの大型店舗を見て回ったが、エアコン、冷蔵庫、テレビの各売場は客が途絶えることはなく、常に誰かしらが商品を見、店員と会話し、早い人は会計へ、という状態だった。パソコンや携帯電話といったいわゆる売れ筋の売場の出足が相対的に鈍い印象を受ける程、客の流れに明らかな変化が見られたのである。

エコポイント対象商品でエコポイントのCMを流すところもさすが 見物した二つの競合量販店は、独自のポイントサービスを古くから扱っていた「老舗」である。今回のエコポイントが始まることで、ポイントが乱立することは自明だった訳だが、これをむしろ逆手にとり、「さらにポイント上乗せ」といった触れ込みで強烈にアピールしているところはさすがだと思った。当然のことながら製品本体にはどれが値札かわからない程、あらゆるラベルや表示が貼り付けられていて、総合面でどれが最も負担が少ない(環境面+家計面)かをその場で見極めるのは難しい。インターネットで簡単に比較できる時代ではあるが、厳密に検討するのであれば、ひたすらメモをとってから自宅で表計算ソフトを使って割り出して、お値打ち品を探し出すという手間を要する。試しにめぼしい製品について調べてみたところ、表2のような結果となった。(あくまで一例)

(表2)ほぼ同じタイプで比較したところ、この通り(どれがおトクかわかりますか?)

 エコポイントが始まれば、店側で努力しなくてもお値打ち感が出せることになる。価格操作もあるのでは?とにらみ、実は前日の5月14日にも同じ製品で調べていたのだが、結果、二つの量販店間でしっかり見極めれば、前日も当日も同じ最安値で購入できることが概ねわかった。5月15日以降は、純粋にエコポイント分が追加的におトクになる、ということだ。(店頭価格のみの比較では一部に便乗値上げは見られたが、逆に値下げするケースも多かった。)

 週末セールがかかってさらにおトクになる可能性はあるが、ひとまず価格面での問題はなさそうである。だが、問題・課題と考えられることはまだまだある。

・しっかり見極めてうまく利用できる人、買い替え需要のある人など特定層にメリットがある仕掛けであること
・本体価格以外の料金(リサイクル料金、年間の電気代など)を含めたトータルコストの表示に不透明感が残ること(ネットでも店頭でも総合的な価格を見定めるのは時間がかかる)
・そもそも「エコ=省エネ性」と限定的な見方に基づく制度であること(省エネ以外の環境配慮側面が乏しく、既存のものをいかに長持ちさせるか、逆に使わずに済ませるか、といった抑制的な視点も感じられない)
・仮に不要不急のものまで購入することになれば、逆にCOを増やしかねない、という見方が考えられること
・家電品のリサイクル率が高まっているとはいえ、買い替えによって生じる廃家電品の絶対量が増えるため、環境負荷が高まるおそれがあること(リサイクル率100%でない以上、グレーゾーンの扱いのものは存在し、その廃品が思わぬ影響を与えることもある) 特に旧型のブラウン管テレビが大量に排出される見込みは大。
・補正予算で計上している額(3000億円)以上の申請があった場合の対応が不明なこと(早く買わないと損、という混乱を招く可能性も)
・省エネ基準への適合性はメーカーの自主判断に基づく。仮に虚偽があった場合はエコポイントが無効になる可能性があるが、そうした非常時の対応が不明なこと
 など

 エコポイントを加味した情報提供サービスがもてはやされることになりそうだが、まずは自身で必要性の有無を検討し、買い替え前と後でどっちが負荷(環境+家計)が減るかを考え、現物とそこに表示された価格等を実際に足を運んで確かめ(見積書をもらうのも有効)、必要に応じて表計算し、といった手順をしっかり踏むことが要だろう。


 と記事ではとりあえずここまで。以下、実際に調べに行った際のエピソード、価格面ではなく省エネ性そのものについての経年比較など、モノローグ的アプローチ?!で余禄を綴ることにする。

  • 5月14日 vs 5月15日

 対象製品がハッキリしたところで、「ではどう調べるか」が現実的な問題。おなじみの量販店のネット通販のページを見るのがよかろうと思いつき、ヨドバシカメラを見てみたらご丁寧に全品目が載っていてさすがに辟易。方やビックカメラは、エアコン9件、冷蔵庫9件、地デジテレビ12件と例示的に出ていて好感触。これをプリントアウトして、店頭で調べることにした次第である。

 ネットで扱っていれば当然店頭でも、というのは実は早合点。案外なかったりするのである。たかだか計30件とタカを括っていたのだが、ないものを探し出そうとする労苦に加え、ネット上の分類と売場での陳列の相違、表示の読みにくさ、型番の判別のしにくさ("-"や塗色コードがあったりなかったり)等々、売場で探し当てるのがこんなに困難なものとは!というのを思い知る結果となった。

とにかく「貼り物」が多い家電品 冷蔵庫は点数が限られているのでまだいい。エアコンはエコポイントの分類通り(冷房能力別)にはなっていないものの部屋の広さ(畳数)と価格帯との相関がわかれば探しようがある。最も悩まされたのはテレビ、であった。ヨドバシもビックも、サイズ別とメーカー別と両方の分け方がごっちゃになっていて、例えばシャープ→32型で調べていくと見つからず、32型→シャープと探すと出てきたり、その逆だったり、とにかく統一感がなくて困った。手元資料に載っているのは12種類のテレビ。メーカーはご親切に3社に絞ってあるのに、その社のコーナーに行っても全部見つからないのだ。

 5月14日はそんなこんなで店1つにつき小一時間(計2時間弱)。翌日のエコポイント初日は、前日に調べていたにも関わらずやはり見つけるのに手間取り、計1時間半かかってしまった。筆者の場合は購入者としての調査ではないのでこれでも気楽なものだが、実際に買おうとする人にとっては一大事。対象品からどう絞っていくか、価格は妥当か、どの店がよりおトクか、そして何より機能・デザイン・設置条件・トータルコストなどなど、より念入りな下調べが必要になるだろう。省エネ家電を探すのに思わぬ労を要することになる訳で、これは即ち「客本人にとっては省エネでも何でもない」。今回の「エコポイントの活用によるグリーン家電普及促進事業の実施」の落とし穴はこの辺にもある。(-_-)

ホームページ上の変化はこの通り激しいものがある エコポイントの初日に表示や掲示をバタバタと変える店も多かったはずだが、新宿西口の両店については、前日にすでにエコポイントシフトになっていたので、当日は悠々としたものだった。ただし、価格をしっかり追ってみたら、やはり多少の変動は生じていて、安くなったり高くなったりいろいろ。(詳しくはこのEXCELシートでご確認の程を。) 貼り替えるところは貼り替えていた、という訳だ。(それでも手や目が行き届かなかった面があったようで、「同じ機種なのに価格が違う?」というのがごく一部に見られた。)

 前日に調べておいた価格で胸算用していたのに、当日になったら違っていた、というお客もいただろう。エコポイントで還元される分、実質値下げ!とは言っても、やはり便乗値上げ的な本体価格(またはポイント率)の操作はちょっとどうかと思う。(何故か「プレミアムモルツ」のケースがおまけで付いてくる、という「逆?便乗」対象品もあった。テレビを見ながら一杯、ということか。)

 「急げ!!」と言われてもぐっとこらえてじっくりと...

 ちなみにヤマダ電機ではこんな感じ。Wを使うと他店と同じになってしまうので、あえて使っていないようだ。

  • 「しんきゅうさん」の実力

 この2日間のビフォーアフター調査は、主に価格面での話。本来調べるべきは、「買い替えによって本当に省エネ・省コストになるか」である。「省エネ性能カタログ」を引っ張り出して新旧比較をすることも考えたが、各店からもらってきたチラシやカタログの中から唯一、この貴重な情報を発見し、これを活用することにした。その情報サイトとは「省エネ製品買換ナビゲーション『しんきゅうさん』」である。(この情報が出ていたのが、「ヨドバシカメラ 2009最新 エアコンカタログ」のみ、というのがいかにも...政府の取り組みらしい一面、というか、「しんきゅうさん」そのものの案内を目にすることがないのはどうしてか、と言いたくもなる。)

 先の30件リストには消費電力量と年間電気代を入れる欄も設けて部分的に調べていたのだが、販売店情報、メーカー情報、省エネ性能カタログの3つを照合していると、特に電気代の表記にバラつきがあり、出典を統一できないことから一覧化するのを断念していた。

例:シャープの32V型「LC-32DX1」では次の4つを比較。(消費電力(W)と年間消費電力量(kW/年)とが併記されている場合はまだしも、そうでないとあらぬ誤解を招きそうである。) → ヨドバシカメラビックカメラシャープ省エネ性能カタログ

 で、「しんきゅうさん」ではどうだったか、と言うと?

 129kWで2,838円と出た。省エネ性能カタログよりも確度は良さそうである。

「商品選択のための環境データブック」テレビ編No.1(2000年12月発行) テレビ編p.18より、スタンダードテレビ21型→15型の一例(抜粋) かつて筆者がグリーン購入ネットワークに勤めていた頃に作っていたデータブックの一つにこの「テレビ編」がある。新旧比較する上でとりあえず東芝の21型を選び、今の機種とサイズ別にシミュレーションしてみた。結果は画面の通りである。

22V型との比較

40V型との比較

42V型との比較

 つまりほぼ同じ大きさの22型を選んだ場合は明らかに省エネになるが、「省エネが進んだだろうから大型のを選んでも大丈夫」などと早計すると「こんなはずじゃ...」となることがわかる。しかも42V型よりも40V型の方が高くつく、というのも意想外。より入念に調べ上げないと、「グリーン家電で買い替え損!」を被ることになる。家計が字になったらグリーンでは済まない。「レッド家電」である。

  • (参考)その他のシミュレーション

 エアコンでの比較(東芝製 2.2kW)

 冷蔵庫での比較(同じ三菱製で「前から冷やそ MR-Y47T」(470ℓ)を調べたら年間消費電力量は470kWhだった。ここでの1999年の年間消費電力量は平均値からとったものかも知れないが、かなり水増ししている可能性がある。)

 テレビでの比較(シャープ製21型を42V型に買い換えた場合・・・明らかに省エネに逆行!)

 とまぁ、こういうことが発覚してしまうため、「しんきゅうさん」のPR、控えられているのかも?! (^^;

  • こちらもどうぞ ⇒ グリーン購入関係など

第11話 取扱説明書の環境アセスメント / 第40話 待機時消費電力 / 第63話 ポイントカード / 第77話 「やってみよう! グリーン購入」 / 第112話 家電品の省エネ性 /第157話 家電品の省エネ性 2004 / 第214話 家電リサイクル法って?

 

第281話 ランチビュッフェ(2009.5.16)

*5/14〜15にかけ、次回第282話の予定ネタを調べていたため、遅くなりました。_| ̄|○

 以下に挙げるお店、わかる人にはわかると思うが、共通するのは「食べ放題」である。今ではどうなっているだろう?とふと思う。

店名

ジャンル

料金(円)

最寄駅

スカイラウンジアポロ

ケーキ

1200

池袋

FLO表参道

フランス料理

1600

表参道

シーボニアメンズクラブ

西洋料理

2000

日比谷

レストラン高松

西洋料理

1000

渋谷

雛鮨

寿司

4300〜

渋谷 他

七竈 → ななかまど

惣菜料理

2000

品川

マルモラーダ

イタリア料理

2500

品川

サイアム

タイ料理

1000

渋谷 他

竹弥

しゃぶしゃぶ・すき焼き

2000〜

上野

サンマイ

焼肉

1700

等々力

oz magazine mini VOL.1 食べ放題カタログ このポケット本に掲載されていた飲食店の中から、筆者が最低1回は訪れた店(かつ都内)を同書のページ順で拾ったのが上記である。1993年8月末時点でのデータだそうだが、今思うと当時の価格設定が結構それなりなことがわかる。(それなりな店を載せたからこうなった、とも考えられる。) 厳選しただけのことはあって、いずれもハズレはなかったのは確かだが、リンクの通り、なくなってしまった店がいくつか。食べ放題という業態はやはり維持しにくい、ということだろうか。(「あの店は今?」的に調査することも考えたが、せいぜいネットでチェックするにとどめた。)

 この頃はインターネットはまだ普及していない(一般企業で使われ始めるのもまだ先)ため、情報源としての本の存在は大きく、特にこの本にはお世話になった。雑誌の類を参考にしたり、ここに載っていない店を見つけては自分なりに情報を整理したりもしていたが、今となってはすっかり昔話。食べ放題店に行く余裕、特に体重面でのゆとりがあったから成し得たことと今は思う。

 学生時分はシェーキーズの類。チーズケーキファクトリーではおそらく全種類のケーキを食し、寿司と言えば、渋谷「ちとせ会館」にあった回転寿司バイキングや第21話の「寿司食べ放題」店とか。肉関係では風風亭に何度か、「カレーとナンが食べ放題」系はよくあるだけによく出没した。思い返せば出てくるものである。

 機会があればついついといった感じだったが、年を重ねれば代謝は落ちてくる訳で、食べた分だけ体重に反映されるようになってからは足が遠のいていた。21世紀に入ってからはすっかり利用頻度が落ちることになる。(ホテルに泊まった翌朝のバイキングは別枠)

 幸いここ数年は、@粗食中心だった学生時代に近い体重に戻って来たこと、A比較的ヘルシー志向の食べ放題店が増えてきて、価格も抑えめなのがわかってきたこと、の2つにより、また利用するようになっていて、振り返ってみるとちょっとした情報としてまとめられそうな...

 まず、ここ2年ほどで新たに訪れた店(どれもランチビュッフェ)は以下のような具合である。

来店年月

店名

最寄駅

2007年4月

akitsu

国際展示場正門

2007年7月

Café Ratia

原宿

2007年10月

地球の恵みと炎

品川シーサイド

2008年4月

三階の炒り豆に花

池袋

2008年9月

CRYSTAL BEE HOUSE

渋谷

 決して悪くはないものの、いずれも「一度行けばまぁいいか」的な。(^^;

 逆に、一度行ってまた行きたいと思うのが下記。

 しゃぶしゃぶ但馬屋

 ランチは980円〜。野菜がたっぷり摂れるのがありがたい。ただし、しゃぶしゃぶをする時間というのが案外かかるため、制限時間(60分以内)がちと厳しい。(アイスクリームもあるが、食後に優雅に楽しむ時間はないに等しい?)

 ピコロモンド

こんな眺望が楽しめる ホテルでのランチビュッフェでは破格(平日は1580円)。予約すればより確実だが、開店早々に行って、庭園の眺めが楽しめる窓側席が確保できればさらにGOOD。

 SWEETS PARADISE

 これまで未知の店だったが、4月13日にその存在を知る。池袋店が開店する2日前のことである。本当にたまたまだったが、スタッフ研修を兼ねた試食イベント(無料!)というのがこの日あって、その恩恵に与ることができた。通常1480円相当のビュッフェがゼロ円である。(^^) 新たなランチ店を探しつつ、お腹を空かしてウロウロしていた筆者だが、その甲斐あった、というものである。

パスタ、ロールキャベツ、サラダ、スープ... SWEETSとは言っても軽食類は豊富で、厨房から直接補充できるような仕掛けになっているのはなかなか。食べ物の回転はいい訳だが、四方向からアクセスできる大テーブルではないため、客の流れは滞りがち。ケーキ類の前の腹ごなしをする客の長い列ができてしまうのが難点と言える。

 さすがにケーキはどれも美味しく、特に「スイパラプリン」は絶品だった。

 アンケートにはしっかり協力したつもりなので、お店の方で気が利けば何かしらのDMが来るものと思う。次はそれが届いてからか。(ちなみに開店後1週間は、ある言葉を告げると先着30名様296(ブクロ)円でOK、というのがあったが、すでに無料で楽しませてもらっていたので、見送り。)

 いわゆる副都心(新宿、渋谷、池袋)エリアは激戦区だけにそれらしき一帯を探れば、食べ放題系の店はすぐに見つかる。それでも狭そうな店、暗そうな店は避けたいと思うし、分煙の状況が不明だったりするとまず入る気は起こらない。店の数は多くても、自ずと絞られてくる訳だ。

 未開拓の良店はいくらでもありそうだが、固定できるのであればそれはそれでいいと思う。という訳で、今回の本題、「ランチビュッフェ」(ブッフェだったり、バイキングだったりもするが、とりあえず)につき、筆者ごひいきの店をここにご紹介する。ひとつご参考まで。


  • 何となく固定系

 野菜類をしっかり摂って体調を整えるのが近年のテーマ。それに適う食べ放題店。

 三代目茂蔵

 板橋駅前のアパホテルにある。豆腐中心なので、何を食べても健康的な気分になれること請け合い。アンケートを買いて渡すと、きぬ豆富を一丁いただけるのが嬉しく、アンケートの声をしっかり反映させるところがまた立派。お代は1080円だが、80円をお豆腐代として考えれば実質1000円。ワインも飲めるのでつい長居してしまい、下手すると営業時間そのまま(11:30〜14:00過ぎ)ということも。テーブル席だと落ち着かないので、早々に入店してカウンター席が取れた場合はとにかくのんびりやっている。女性客を中心にとにかく人気のお店。

第182話に書いた「レストラン四季」の後継店。ランチ回数券のサービスがあったり、それなりではあったが、今の方がずっと良好だと思う。

 Touch of Spice

 かつてエラワンだったが、その流れで「新感覚タイ料理」店に。タイカレーが中心だが、そこらのカレー食べ放題店とは訳が違う。自分で茹でるヌードルもあれば、サラダもデザートも...この内容で平日880円はリーズナブル!(クーポンランドには「お土産券」が付いているので、さらにおトク? 何がもらえるかはお楽しみ。)

 最新の状況を確かめに5月15日に行ったら、グレードアップしていてビックリ。これまでイエローとグリーンにしかお目にかからなかったカレーだが、レッドもあって3種類に。平日の新宿でランチに迷ったらぜひ。

 膳丸

 何年かぶりに行って、決して悪くない店であることを再認識。種類は限定的だが、満腹感・満足度ともに○(丸)。ただし、喫煙席のスペースの方が広く、煙がブッフェコーナーに立ち込めてくるのが泣き所。もし、おばんざい=ヘルシーと考えるのであれば、ブッフェ時間帯は全面禁煙にすべきだろう。

 わたみん家

 最初に利用したのは水道橋(白山通り店)。その後は王子だったり、秋葉原だったり。ランチをやっている店舗は限られているので、注意を要するが、ランチ営業店であれば概ねシステムは同じなので、近くにあれば行く可し、である。

 メイン料理を注文する点、純粋な食べ放題とは言えないかも知れないが、お惣菜が複数、ご飯2種類、汁物2種類が食べ放題。つまり副菜で満腹になってしまうのである。ドリンクは別料金だが、時たまドリンククーポンが手に入ることがあり、その気になればアルコール類もOK。食べ放題に自分から制約をかけるようなものだが、生ビールもいただける。

 納豆や海苔もあるが、パック品を積んだだけなので、不用心。店員の目を盗んで持ち帰る不届き客(しかも家族ぐるみ)に遭遇したことがある。(一応、店長に通報したのだが...)

  • かつては時々利用

パスタランテ

 店名だけでなくレイアウトもよく変わるのがここの特徴。パスタランテは比較的長続きした方だと思う(システムはよく変わったが)。赤羽のイトーヨーカドーにあった同店だが、残念ながら今はすっかりつまらないお店になってしまった。

はーべすと

 第235話でも紹介した通り。膳丸をより強力にしたような店だが、ぐるなびのクーポン(15時以降来店で5%OFF)が消滅してからは足が向かなくなっている。

 同じく第235話で採り上げたクレヨンハウスの「広場」はご無沙汰だが、時々通りがかる。草分け的存在だけに今なお健在。

  • 行ったことはないが注目

 「東京のホテルで朝食バイキング」で見つけた「茶空楽」は良さそうな感じを受ける。(グランドセントラルホテル自体は昔ながらのホテルだが。) 以前は1000円を切っていたが、気付いたら1200円。(v_v)

 四ッ谷駅麹町口下車すぐ、プラザエフにある「レストランエフ」。5月18日から制限時間が短縮されてしまうのが悩ましい限り。(早く行っておけば良かった?)

 

  • こちらもどうぞ ⇒ 食べ放題に関する話題など

第90話 ファミリーレストランでの「べからず集」 / 第133話 宿泊先ひと工夫 / 第136話 試食生活 / 第219話 散髪 30分間 / 第228話 2月28日レビュー / 第257話 外食におけるアップダウン

 

第280話 中央線とスタンプラリー(2009.5.1)

 開業した当初は私鉄だった中央線。その私鉄の名は甲武鉄道と云う。甲斐と武蔵で甲武。日本の中央を通って、という心算はなく、区間を限った鉄道だったことがわかる。それでもめざすは西。そのとっかかりとして、新宿〜立川が開通したのが1889年4月11日だったそうで、何はともあれ「中央線開業120周年」を迎えた。(ちなみに立川〜八王子は同年8月11日に開業。新宿〜東京はずっと後で1919年のことだとか。)

 4月11日は記念イベントとして、式典が催されたり、臨時列車が運行されたりしたが、立川がメインで新宿ではこれといってなし。さすがに立川まで出かけようとは思わないので、せいぜい新宿の駅弁屋で「記念弁當」(1200円)がどんなものかを見に行く程度。記念日当日は淡々としたものだった。

 4月11日は見かけなかったが、12日はこの通り、「記念弁當」がチラホラ。(なぜか「ますずし」の方が目立つ配置になっている)

 「中央線120年の歩み」写真パネル展は、5月:武蔵境、6月:中野と120年前の開業当時の駅を巡回しながら催される。(新宿・立川は4月まで)

 そうは言っても何かしらの記念イベントは体験しておきたいと思うのが東京っ子である。ある日、どこぞの駅構内にあるパンフレットのラックを眺めていたら、120周年記念パンフレットとともに「スタンプラリー」のシートを見つけてしまったものだから、一大事である。「これだ!」と飛びついた訳だが、問題はふだんご縁のない中央線各駅をいかに廻るか、だ。定期券があれば、こまめに乗り降りしてクリアできる。だが、筆者が持っているのは新宿〜立川とは反対側。とにかく時間のある日を見つけ、かつ乗り降り自由な乗車券を手にする必要がある。いつになったら実現できるものやら、ともらってきたシートを眺めながら何日かを過ごすことになるのだった。

 120周年記念日から2週間。4月25日はあいにくの荒天ではあったが、こういう日の方が人の動きが抑えられる分、動きやすかったりする。午後遅くからだったが、時間は確保できたので動くことにした。だが、そのまま中央線を下ったり上ったりするのでは面白くない。で、まず向かったのは3月14日開業新駅の一つ、西大宮である。その後で、西大宮〜武蔵浦和〜府中本町〜西府〜立川、というルートで中央線に出ようと考えつく。新駅2つと中央線各駅。筆者流「西紀行」(西遊記?)はこうして急遽実現の運びとなった。

 西大宮は開業初日にホームまではやって来た(↑動画参照)が、改札を通るのは今回が初。さいたま市の西区役所をしかと見届け、上り各駅停車に乗り込む。発車時刻は16:32。だが、動き出した途端に急停車?! 何でも発車直後に車両に近づいた輩(ホーム上で騒いでいた同駅最寄の地元高校生が最有力)がいたそうで、再出発したのは3分後であった。ただでさえ午後も遅いのにこんな調子でスタンプラリーは大丈夫なのか。せめて暗くなる前に西府までは... が、そんな心配は全く無用だった。大宮であっさり時間調整がつき、武蔵浦和には1分遅れ程度。武蔵野線に17:03に乗り、府中本町での乗換も絶妙で、西府には17:39に到着。雨中ながら、まだまだ明るい時分に着くことができた。武蔵野線の偉大さを大いに実感することになる。

 第279話の続きではないが、この英字表記の末尾に違和感が...「on」が全角になっているような気がする。

 KIOSKが休業なのが気になるが、「祝開業」は健在。それにしても「西府中」とせず、「西府」で止めたのは何故なんだろう? 読みが「にしふ」なので余計に歯がゆい。

 ちなみに、この路線時刻表の通り、筆者が上り武蔵野線で西をめざす途中、「ホリデー快速河口湖4号」「ホリデー快速鎌倉」と相次いで遭遇したのにはビックリだった。あいにく上りの快速列車は、大宮18:22発(→参照)なので、立川に直行する分にはいいが、今回のような動き方には不向き。何よりこの時間では暗くなってしまうので、遠足気分も減じてしまうだろう。(下りのホリデー快速は、また時間を見つけて乗ることにしよう。)

 さて、当のスタンプラリーをこなすと、スタンプの数によって応募できるコースが分かれる仕掛けになっている。商業施設に置いてあるオレンジスタンプ2ヶ所は共通だが、残りはオレンジでも駅改札外にある黒スタンプでも、とにかく2つ押すか、6つ押すかの違い。筆者はズバリ「Bコース」(計4スタンプ)の「ポストカード10枚セット」を当て込んでいたのだが、これはTシャツが当たらなかった場合のおまけ品なので、下手にTシャツが当たってしまうと元も子もなくなる。自分で好きな賞品に応募できないのはツライ限りだが、スタンプを押すチャンスがあるのにあえて4ヶ所にとどめて、不本意な品が当たるのはもっとどうかと思う。ならば8ヶ所押すだけ押して、Aコース狙いでもよかろう、となり、見本画像のような押印結果を得ることになる。

 立川に着いたのが18時過ぎ。エキュートではトレインフェスタ(一例:「中央線ものがたり」ミニ企画展)を展開中で、つい長居しかけるが、最初のスタンプを押すと不思議と浮き足立つもので、一転して「東へ!」。発車案内を見ると、18:25発「ホリデー快速ビューやまなし号」とある。久々に国立で下車して押印するつもりでいたが、これであっさりパスすることに。おかげで楽に三鷹まで来れたが、その先は案外長く...

 立川の設置場所は3ヶ所。その一つはここエキュート立川3F(吹抜の渡り廊下)にある。

 三鷹はロンロンの5F。ご丁寧にスタンプラリーのシートが...

 ホリデー(土日祝)は中央線快速が快速らしくなる日である。これを失念していたため、立川・三鷹でオレンジスタンプをクリアした後、西荻窪に向かうつもりだった筆者はあえなく吉祥寺でも下車することになるのだった。(ご存じの通り、ホリデー中央線の停車駅は・・・三鷹・吉祥寺・荻窪・中野・新宿・・・)

 吉祥寺のスタンプは三鷹同様、ロンロンにあるのですぐに押せない。改札を出たら、ロンロン(地階)に直行するエスカレーターがすぐに見つかったので幸先はよかったのだが、スタンプがある「エキサイツプラザ」なる広場まではちょっとした距離があって後の祭り。スタンプを押し終えたら19時過ぎになっていた。(ロンロンでもルンルンでもなかったのは言うに及ばず。)(^^;

 エキサイツプラザの裏手にスタンプコーナーがひっそり。こっちはあまりエキサイト感はない。

 高円寺に着いたのは20時過ぎ。ゴールまでもうちょっとだが、さすがにバテモード。(「ドラマがある」と言われても...)

 平日の場合、中央線か総武線かは不問で、早く来そうな番線を選べば、次の駅への移動は楽々。だが、人が少ないと踏んだのはよかったものの、この「中央線に乗れない中央線スタンプラリー」は案外手間がかかるもので、この後はただ総武線(または東西線)を待っては乗り、降りの繰り返し。本数が少なくないとは言っても、通過していく快速を見送りながら5分待つ、といったパターンもあったりで時間のかかる旅となった。

 黒の方はスタンプがすぐに見つかるのはいいとしても、備え付けのスタンプのインク量が不十分で試し押しが必要(マイスタンプがあれば万全か)だったり、スタンプのチェーンが短め(または混線)で、シートの向きを変えるのに四苦八苦したり、一筋縄では行かないのである。その駅・その土地を楽しむ云々はどこへやら。単に降りる・押す・乗るを繰り返すこと8回(新宿も加えれば9回)。夏休みの親子連れはもっと壮絶な動き方(行列も凄いし)をしている訳だが、これでは決して笑えない。

 設置場所の案内はなかなか親切でいいのだが...

 こういうパターンのスタンプラリーもあった。(この4駅についてはスタンプが黒々していてバッチリ)

 果たして西荻窪・荻窪・阿佐ヶ谷・高円寺・中野と着々とこなすも、新宿に着いたのは20時半。先のビューやまなし号でビューっと来れば新宿まで30分もかからないところ、寄り道すると実に2時間。ノロノロが常態化しているイメージの中央線だが、こうしたセルフイベントラリーという割にはスピードが出ない系)を体験するとその速さを実感せずにはいられない。120周年記念に乗じた催しではあるが、実に巧妙な設定だと思う。

 このスタンプラリー、6月14日まで(消印有効)にシートを郵送(スタンプの条件をクリアし、かつクイズの回答も記入)すればOK。まだこれから、という方はぜひ!(中野以西が快速運転になる土日祝日にチャレンジするのがオススメ。中央線のありがたみが身に沁みること請け合いである。)(^^)

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