随筆「東京モノローグ2013」(9−10月期)
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伊勢神宮 外宮、遷宮前日の「正宮」前にて撮影 第387話 20年ぶりと20回目

スーパー「ライフ」(店舗限定)に「ポンターミナル」が登場! 第386話 ポイントカードの三強

9/14、「mAAch ecute 神田万世橋」OPEN!(サウスコリドーで撮った一枚) 第385話 高架下トレンド〜神田万世橋ほか

上野駅「のもの」で、富士ミネラルウォーター「富士五湖」(富士山世界文化遺産登録記念version)を購入・・・ピーチジュースはおまけ 第384話 巷の富士山

第387話 20年ぶりと20回目(2013.10.15)

 2013年10月。今月は、20年ぶりと20年目の一大イベントがあり、その両方に接することができた。20年ぶりというのは即ち、前回は1993年に行われて、20年後の2013年に再び執り行われたものを、20年目は1994年から始まり、20年続けて開催されてきたものを指す。周期か連続かの違いはあるが、20は20である。1993年に自分は何をしていたか、そして、この20年間は何をしてきたか...そうした振り返りをする上でも、20年ぶりと20年目の行事というのは意義深く感じる。

式年遷宮にあわせて、観光列車「つどい」もデビュー! 20年ぶりというのは、何かと話題に上がっていた「式年遷宮」である。行こうと思えば行けるが、意を決する必要があるのがこの手の行事。今年の流行語に沿えば、「いつ行くの?→でしょ!」に加え、「どこ行くの?→伊勢でしょ!」である。10月4日に休暇をもらい、平日の「神宮」に向かった。東京を発ったのは6:20、近鉄名古屋から急行に乗ったのが8:22。宇治山田行きだったので、そのまま乗っていけば早かったが、途中、宿泊先のホテルで荷物を預けたりというのがあったので、宇治山田には10:29の到着。それでも早い方である。(参考→「#2770 伊勢中川」「#2771 宇治山田」)

 駅で「第62回 神宮式年遷宮 記念入場券」を買ったり、「式年遷宮」の解説パネルを眺めたり、観光案内所では各種情報を仕入れつつ、レンタサイクルの手続きなど…何だかんだで宇治山田駅を離れたのは11時頃だったが、移動手段が自転車なので、時間はあまり気にしなくて済む(と、この時は思っていた)。で、御饌丼の一つ、あなご丼などでお昼にしたり、月夜見宮や伊勢和紙館を巡ったり、と悠々とやっていたところ、外宮入りは12時半過ぎ。それでも14時に外宮を出れば、猿田彦神社を経由しても14時半には、おはらい町通りに着き、15時には内宮、16時に内宮を出れば再度おはらい町通り(+おかげ横丁)でブラブラしても17時に宇治山田駅に帰れる、そんな見込みだった。

 観光特急「しまかぜ」デザインの台紙に、近鉄3駅の入場券がセット

 「第六十二回 神宮式年遷宮」(宇治山田駅にて)

 「登録有形文化財」宇治山田駅

 伊勢市内の観光には、高低差に対応できる電動アシスト自転車が望ましい?!

 なかなかの歯ごたえがあった「あなご丼」(700円)(@魚勘)

 外宮(豊受大神宮)の別宮「月夜見宮」

内宮は10/2(13時〜翌5時)、外宮は10/5(13時〜翌5時)、参拝不可に 金曜日の外宮は、思っていたほどの人出はなく、これなら楽に一巡できると思っていたが、そこは「神宮」である。しかも、「外宮は遷宮(10/5)の前、内宮は遷宮(10/2)の後」という限られたタイミングの中で訪れたためか、独特な空気があり、翌日の「遷御の儀」を控えての様々なお膳立てが為されているものだから、見どころ多々。20年前と出来立てのお宮が並ぶというのも一大事なので、丹念に拝観させてもらうことになり、時間が容赦なく過ぎていく。そもそも1300年以上の歴史がありながら、そのお社がどこよりも最新の状態になっている、というのが興味深く、感慨深い。正しく「常若」を目の当たりにできた訳で、自分自身、次の20年に向け心機一転!の心持ちである。

 正宮付近(手前が1993年〜、奥が2013年〜)

 10/5の「遷御の儀」向け特別参拝席

 小高い場所にある「多賀宮」(外宮の第一別宮)も新旧が並んだ状態に

 遷宮前日ならではの光景(後方が正宮、左奥は参拝席)

 と、ここまではいい塩梅だったが、外宮の表参道側に「せんぐう館」なる建物があり、ここでまごついたのが後々響くことになる。外宮を出たのは14:20頃。土地勘がないことも一因だが、外宮〜内宮の距離、上り下りに翻弄されたりで、猿田彦神社・佐瑠女神社に寄った時間を差し引いたにしても、内宮の入口、宇治橋に辿り着いたのが15時半というのはやはり押し過ぎ。かくして、内宮では40〜50分程度でお参りすることになる。こちらは10/2に遷宮が行われたばかりにつき、より"清冽"な気分で臨むべきところが、むしろ"凄烈"に近い状況だった。デジカメの不調も手伝い、時間配分ままならず、総じて駆け足な感じ。おはらい町も流し歩き、おかげ横丁の手前に停めておいた自転車を再び始動。この時点で、16:20になっていた。この後、御幸通りを進み、五十鈴川駅、神楽徴古館などを横に見ながら、宇治山田駅へ。レンタサイクルの返却時間17時にちゃんと間に合ったのは、正に「おかげ様」だと思う。

 内宮の手前、宇治橋の袂にて(「宮域への参入を停止」の案内は、外宮と同じ)

 何となく急いでいたところ、宇治橋で思わぬ足止め(黒田清子さんを乗せた車が通過の図)

 遷宮後の正殿入口(正殿は、ここからは拝めない。というより、近づけない)

 内宮の第一別宮「荒祭宮」。
 BEFORE→AFTERがよくわかる構図だが、右がいずれ左のようになるというのがどうにも信じ難い。

内宮の別宮「倭姫宮」も経由。自転車だから来れたものの、時間がなく素通り... 遷宮の年に当たらずとも、おそらく11〜17時の6時間で、外宮、内宮、別宮などを自転車で巡るのは厳しい。時間があれば河崎地区をひとっ走りというのも考えていたが、とんだ見当外れだった。次に来ることがあれば、8時間くらいは確保して、ぜひトライしようと思う。


いわゆる案内看板も並サイズ 伊勢参りの翌週は、20回目イベントの一つ、ご存じ「鉄道フェスティバル」である。筆者がこのイベントに最初に出かけたのは1995年開催の第2回の時。10/15(日)、場所は日比谷公園である。以後、1997/10/11(土)、1998/10/11(日)(→第27話、1999/10/10(日)、2000/10/14(土)、2002/10/14(月・祝)、2003/10/11(土)、2005/10/8(土)、2009/10/10(土)、2011/10/9(日)と足を運び、昨年10/7(日)の明治公園での分も含めれば、過去に11回出かけたことになる。今回の第20回は、10/12(土)に行くことにした。2年ぶりに日比谷公園に戻ったのはよかったが、「いつもの日比谷公園」でのパターンだったのは確か。20年の重みのようなものは感じられず、至って平凡な印象。出展する鉄道各社のリリースで、「鉄道フェスティバル会場で先行発売!」というのを数多く見かけ、その力の入り具合に感心していたが、実際の会場の空気感はどこか違っていた。着いたのが午後遅めだったため、ひととおりの熱気が冷めた後だった可能性はあるが、それにしても、である。

 逆に強烈だったのは、一部来場者の体臭、いや異臭といってもいいかも知れない。10月の真夏日(最高気温31.3℃)という特異な状況下ではあったが、まさかこれほどに匂いに悩まされることになろうとは。発生源と思しき人物が近くにいるブースでは、必然的にあまり長居ができず、従って成果も芳しくなく、今回お買い上げは、ひたちなか海浜鉄道の「ローカル鉄道サミット開催記念入場券」程度。関東鉄道常総線、能勢電鉄、名鉄常滑線など「100周年」関連グッズは、異臭云々もあって吟味できず見送った。(そんな中で、目を引いたものを何とか撮ったのが下の4枚。)

 「鉄道の日制定20周年」記念切手、ここでは台紙つきで販売

 弘南鉄道の臨時列車の乗車整理券が日比谷で発売!

 江ノ電ブースでは、台湾の平渓線連携記念の各券が並ぶ

 上田電鉄は、アルピコ交通との「コラボレーションきっぷセット」など

 何より腑に落ちないのは、10月14日、当の「鉄道の日」に「鉄道フェスティバル」が開催されなかったことだろう。せっかくのハッピーマンデーを活かさなかったのである。土日開催の原則に縛られた観があるが、かつて2002年のフェスティバルは、10月14日(月・祝)に行われていた。第20回の記念大会であれば、いっそ10/12〜14の3日間開催でもよかったと思う。異臭対策も必須、開催日・開催場所の検討もぜひ、である。来年は20周年。期待するとしよう。

 2002年「第9回 鉄道フェスティバル」のエントランスはなかなか盛大

 2003年「第10回 鉄道フェスティバル」もこんな感じだった

 2009年(第16回)の賑わいぶり(この時は異臭云々はなかった筈)

 変則開催だったが、2012年の明治公園会場はゆとりがあってよかった

 以上、20は20でも、伊勢神宮と鉄道フェスティバルでは大違い、というお話でした。

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第386話 ポイントカードの三強(2013.10.1)

 東京モノローグを書き始めた頃、つまり90年代の終盤あたりはまだインターネット上で「ポイント」をチェックするというのは一般的ではなかった。ポイントカードについては、第63話の通り、広がりを見せていたが、当時はカードそのものにポイントが印字されるタイプが主流で、ポイントをネットで確認できるカードがメジャーになっていくのはまだ先の話だった。今となっては、印字式のポイントカードはドラッグストアか地域志向のチェーン店かに限られるだろう。直接把握できる点で便利ではあるが、ネットでチェックできてこそのポイントカード、今はそういう観がある。

 ネットでいつでも確認できるのはいい。が、その反面、ポイントカード、または、カード現物を伴わないネット専用のポイントサービスのようなものが増えてくるほど、入口となる画面(URLなど)、ログインID、パスワードも増えてくるため、便利だとばかりは言えなくなってくる。一画面上で各ポイント関係のIDを入れ込んでいくと一発でそれぞれの保有ポイントが一覧表示されるような画面サービスはないものか、そんな風に思う今日この頃である。

 筆者が日常的にお世話になっているポイントは、第354話に記した件、ファミマとTポイントがまずあり、少し遡るが、第248話の冒頭で書いた「Suica」由来の各種ポイント(サンクスポイント、Suicaポイントなど)があり、特にここ半年ほど利用(貯めて・使って)が増えている「Ponta」が挙げられる。楽天スーパーポイントも利用頻度は低くないが、専らネットの世界。レジなどでカードをピピッとやる類、つまり現実社会での使用感があるポイントサービスで、かつネットでポイントをチェックしたり、何らかの操作をしたりという利用度が高いものがこれら3つなのである。

 第320話で紹介した「リサーチパネル」「ECナビ」はかつてほどではないが、時には使っている。手間はかかるが、交換できる先がかつてのYahoo!ポイント改めTポイントになった(7/1〜)ことで、多少有用性が出てきたというのが続けている理由。ネット上でのポイントに加え、実生活面ですかいらーく系各店やファミマなどの利用でも加算されていくため、Tポイントは比較的多め。ここ何回かのファミマでの買い物は、ポイントで精算できている。

「リサーチパネル」または「ECナビ」からPeXなど

PeXからTポイントなど

 日常的な買い物等で使うクレジットカードは、ビックカメラSuicaカード(VIEWカード)がメイン。かれこれ6年半使っている。利用すればポイント(サンクスポイント)がたまり、たまったら駅などの「VIEW ALTTE」でチャージできる。1,000ポイントで400円ではなく、「400ポイントで1,000円」なので、好感度が高いのもポイント。(→参考

 直近の「サンクスポイント→Suicaチャージ」。464ポイント=1,160円だが、チャージできるのは1,000円単位なので、引換後は64ポイントが残る。

 Suicaポイントは、Suicaにチャージ(券売機での画面表示)

 Suicaポイントの照会画面

 クレジットカード利用では、サンクスポイントのほかに、ビックカメラで使えるビックポイントも付くし、Suicaポイントが付く店で通常の「ピピッ」(チャージした分からの電子マネー的支払い)をすれば、そのSuicaポイント(→参考も付いてしまう。クレジット利用→サンクスポイント→チャージ&ピピッ→Suicaポイントということになる。ネットでチャージ予約をしておくと、駅の券売機で「Suicaポイント→Suicaにチャージ」が可能。云わば「循環ポイント」である。

 この筆者的に「二強」だったポイントカードに、より強力な一枚が加わった。と言っても、最近になって作ったものではなく、前々から持っていたものがブレークした、といった感じ。ローソンのポイントカードである。ナチュラルローソン某店で発行してもらったものの、近所にローソンがなかったため、持ち腐れ状態だったが、「ローソンストア100」でもポイントがためられるようになったのがきっかけの一、続いて「春のリラックマフェア」などで当該エコバッグを手に入れ、買い物時にそのバッグを使うことでポイント加算、という件がきっかけの二で、頻度が上昇。そこに新たな提携先としてスーパー「ライフ」が加わり、今やカードの出し入れ回数ではトップクラス。スーパーの買い物でのポイントほどためやすいものはない。

8月最初の引き換えは「温州みかん」ドリンク。40ポイントでOK! 第359話では、ライフのポイントカードについて紹介した。そのポイントカードももちろん現役だが、ローソンのポイントカードも対応するようになった、という話である。始まったのは7/30。はや2か月である。このポイントのいいところは「お試し商品」との引き換えができる点。ライフでせっせとため、マメに引き換えてきた。夏場はちょっとした飲み物は不可欠ゆえ、ありがたいことこの上ない。ローソン店内の端末「Loppi」で引き換えた各種飲料、この間7つである。

 このライフとの提携、全国一斉? いや待てよ、とか思っていたら、何と店舗限定だったことがつい先日わかった。その限定5店舗のうち、2つが筆者地元である。これはもう利用させてもらうしかない!のである。

 このポスターが掲示してあるのも5店舗限定

 ポンターミナル付近に常駐している「ポンタ」(注.某おまわりさんではありません)

 ライフでのため方はちょっと変わっていて、次のようになる。

・レジでローソン系カードを提示
・買い物額105円ごとに1ポイント、レジ袋不要の場合は、エコポイント2ポイントも加算
・ポイントはレジでは付与されず、上記ポイントのバーコードが最下段に印字されたレシートを店内の「ポンターミナル」に読み込ませる(セルフ式)
・「ポンターミナル」でのポイント付与の手順は、まずポイントカードの裏面バーコード、次にレシートのバーコードの順
・この操作が有効なのは、買い物した当日のみ(翌日にやっても受け付けない点、要注意)

 その名は「ポンターミナル」

 ポイントX倍の日に特典つき商品を買うとさらにポイントがアップ!(25ポイント加算された時の画面例)

 5店舗以外のライフで買い物することがあれば、その時は堂々とライフオリジナルのポイントカードを使えばいい話。現物ポイントカードで、「ためる選択肢」があるというのはさらなる特典のように感じる。

時にはポイント2倍のチャンスも(それでも500ポイントは遠い...) 出し入れする機会がそれなりで、ネットでポイントチェック可能なものとしては、他に「アトレクラブポイント」がある。アトレを利用する際は必携だが、それほど頻繁ではないのと、ポイントの交換可能レベルが高め(500ポイントで商品券500円)なので、成果が得にくいが、500に到達しなければ「復興支援ポイント」に回す手があるので、意義はある。(ちなみに9月末現在で、133ポイント)

 筆者「三強」ポイントカード+アトレクラブポイントカード(とりあえずこの4枚があればいいことが今回わかった)

 ちなみに本家TSUTAYAで(Tポイント導入後に)Tカードを使ったことは一度もない

 今回のネタを機に、ネットでチェックできるポイントをひととおり探り、円単位での換金という仮定でレートをそろえたりして合算したところ、約6,300円(相当)になっていた。このうちすぐに使えるものは2,700円ほど。他は引き換え可能なポイントに達するまでに隔たりがあったり、何らかの変換をしてまた移行してといった手続きが必要だったり、という代物である。中には期限付きのポイントもあるので、ロスる可能性も大。「三強」を堅実に使いこなして、他の曖昧糢糊なポイントにはあまり関わらないようにするのが得策かも知れない。

 年度上期・下期の変わり目、世間的には棚卸を終えた頃である。ポイントカードの棚卸をするにもいい頃合いだと思う。

 

 

第385話 高架下トレンド(2013.9.15)

*「東京モノローグ」、おかげ様で17年目に入りました。引き続き、ご高覧いただければ幸いです。(^^)

 線路や道路などが高架になっている場所の下には空間ができる。いわゆる「ガード下」である。その起源については、「『ガード下』の誕生」といった本があるので、いずれきちんと調べるとして、おそらくは有楽町のそれだろう。

少なくともスタバはなかったが、造りは今も同じ(有楽町駅東側) かつては、有楽町を経由するルートで通勤していたこともあるので、当時は有楽町で降りれば、JRのガード下も目にしていたし、高速道路の下、「西銀座デパート」などもよく出入りしていた。高架下の店舗・施設というのはこういうもの、と固定的なイメージを得るのに有楽町は恰好の街だったと言える。

 駅との一体的な再開発で、高架部分の下が立派になっていく例を除いては、既存のガード下が生まれ変わるケースは実は多くない。思い浮かぶのは、京浜急行の品川駅近くの高架下にある「品達」程度である。うっかり見過ごしていた(と言うよりも、単に気付かなかった)ものとしては、御徒町駅南側に2010年12月10日にオープン第一期した「2k540」がある。

 この頃は、本郷三丁目の某財団オフィスに週2日程度通っていたので、御徒町から湯島を経由して行く時など、どこかしらで情報に接していておかしくなかった筈がそれが皆無。御徒町駅の南側の方を歩くこともあっただけに、なぜ気付かなかったのかが未だに不思議である。恥ずかしながらその存在を知ったのは、この番組の「第10回 御徒町編」(桐谷美玲、齋藤清貴)でのこと。

 「鉄道用語では東京駅を起点とした距離『キロ程』で場所を示します。当該施設は2k540m付近にあるため『2k540』とし、呼びやすく親しみやすいように、読み方を『ニーケーゴーヨンマル』としています」とWEBサイトにはある。そのネーミングもさることながら、空間の使い方、色調、各店舗のセンスなど、画面からでもその良さは十分に伝わってくる。そしてオープン後、2年以上が経った今年の2/3(節分)に初めて同所へ。番組を観ていて感じた通り、実にゆったりした佇まいで、快かった。

 b3Labo、クリエー鉄、micといったショップを見物。40分ほど過ごした。ガード下・高架下のイメージを一新しながらも、基調は平静そのもの。"COOL"を具体化したようなスポットだと思う。

 ガード下の新たなトレンドを「2k540」が牽引...となれば、街の景色も随分変わることだろう。だが、そんな期待に反して、「2k540」とはまた違う形で、JR東日本都市開発は次の施設を打ち出してきた。前回第384話でも紹介した「ちゃばら」(→参考映像である。残念ながら、あまり魅力的とは言えないため、平日夜などに行くと何となく閑散状態。仮に「2k540」のようなスタイルでアンテナショップを展開していたら、また違っていただろう。「2k540」とはそう遠くない位置にあるだけに、一体感ある設計が為されなかったのが惜しまれる。

 さて、秋葉原界隈で高架下と言えば、総武線の下(↑写真)も挙げられるが、南へ進むと万世橋の赤レンガがあって、何を隠そう今はそこが最もトレンディ。「mAAch ecute 神田万世橋」である。春だ夏だと云っていたので、ようやくの観があるが、9/14、めでたく開業した。

 以下、その初日レポートなど。


  • mAAch ecute

 神田川に架かる万世橋。「mAAch ecute」(マーチ エキュート)は、橋の手前からすぐに目に入る。橋を渡るとすぐ、思いがけない形で出入口が現れる。入ってみると、回廊状になっていて、どこかのギャラリーのような感覚。面白いのは、通路という概念がなく、店内を進んで奥に分け入っていくというスタイルだろう。通路という意味では、神田川に面したオープンデッキがその代わりになりそうだ。川そのものはお世辞にも美しいとは言えないが、都心有数のリバーサイドスポットであることは間違いない。


 オープンデッキもOPEN!


 万世橋を渡ってすぐ、入口はこれが目印


 神田川サイドは北側、即ちN(ノースコリドーにて)


 ノースコリドーの通路を兼ねるオープンデッキ

FLOOR MAP 神田川の反対側、つまり高架部分の南側はと言うと、多少ゆとりのある歩道があり、神田川サイドとは別の店が並んでいる。こちらは屋外からのアクセスなので、客が集中してもそれほど問題はないだろう。心配なのはやはりリバーサイド。店内通り抜け客の流れが集中した時、その混雑対策はいかに?と思う。雨天時など、オープンデッキに人が流れない場合は店内の動線が混乱する可能性がある。今後課題として浮上しそうである。

 兎も角、9/14に無事OPENはした。晴れていたので、傘がどうこうすることもなく、店内の人の流れは至って円滑。賑わってはいるが、適度に分散する感じで、居心地は悪くなかった。滑り出しとしては上々だったのではないだろうか。

 9/14〜16の3日間は、オレンジのどれかの色を身に着けるか、その色の物を持ってくれば、赤いバラがもらえる(先着914人)。当日朝にその情報を得て、とりあえず赤色のバッジを持って行き、赤いバラを一本頂戴した。赤レンガで赤いバラ、という趣旨である。


 高架下の南北をつなぐ通路は3つある。その1つはこんな感じ(休憩スペースあり)


 バラのアレンジ例

2Fのカフェ・バーから見られるであろう北側の景観(2013.1.11/中央線快速の車窓から撮影) 第206話では、交通博物館のフィナーレと「旧万世橋駅遺構特別公開」について記した。今回の目玉は正にその遺構。旧万世橋駅ホームにお目見えしたカフェ・バー「N3331」とそこに通じる「1912階段」「1935階段」である。それらはどうやら3点セットになっていて、カフェ・バー利用者に限り、階段の上り下りが可能という設定だった。案の定、待ち人数多めにつき、今回は見合わせ。階段だけでも自由に見学できるようにしてもらえれば…と思ったのは筆者だけではないだろう。(参考→旧万世橋駅

 そんな行列を横目に、OBSCURA COFFEE ROASTERS、VINOSITY domi、ポポンデッタといった店を見物し、最後に改めて店内を一周。12時過ぎに来て、13時前には出る感じ。まぁ、その程度ということか。

南側(サウスコリドー)での4枚

 オープンに先だって、7/22から28日間、万世橋高架開発プレオープンイベント「神田麦酒祭り」(→PDFの会場として、赤レンガの内部(一部)が開放されていた。その初日、帰り道に立ち寄ったが、あまりパッとせずほぼ素通り。表向きを「内覧会」にして、ビール祭りはおまけ扱いの方がしっくり来る感じだった。


 とりあえず、内覧はできた

 正式名称「mAAch ecute 神田万世橋」が発表されたのは7/19(→PDFだったので、プレオープンイベントの前ということになる。「旧万世橋駅ホーム・階段遺構と一体化した新商業施設」というのは既報だが、「エキナカからマチナカへ エキュートブランドの新業態」というキャッチは"ナカナカ"。だが、この時点で明らかになっていた出店はまだ2つ。やはり何かあった?と思わせるリリースだった。詳細が明らかになったのは8/20(→PDF。そして9/14・大安吉日、そんな塩梅である。

 最初のリリース(→PDFが出たのは2012年の7/3だった。以来、出勤の行き帰りなどに様子を見てきた。足かけ1年2か月余りということになる。「mAAch」だけに、待〜ちに待った開業と誰かが云ったどうかは知らない。(^^;


 2012/7/4・・・オープンデッキはまだまだ先


 2013/3/5・・・レンガ部分の色がなくなった頃


 2013/4/20・・・オープン感がないオープンデッキ


 2013/4/20・・・あまり工事が進んでいる感じがしなかった頃


 2013/5/10・・・どこをどうするとこうなるのか…デッキ部分が姿を現す第380話でも紹介した通り)


 2013/5/10・・・内部に手が入ったことがわかるようになった頃


 2013/7/11・・・オープンデッキ、ほぼ完成か


 2013/7/11・・・内部が整ってきた?頃


 2013/7/19・・・この日はメディア向け内覧会だった(→参考

 せっかくオープンしたんだから、今後はマメに訪れたいところだが、如何せん朝は11時開店である。出勤前にカフェでひと息、というのがここではできないのだ。逆に夜は割と遅くまで開いているので、どこかで夕食、というのも考えられるが、どうにもお高くて不可ない。飲食店関係は、価格設定を見直した方がいいかも知れない。いや、そもそも神田や万世橋界隈ならではの気質のようなものがうまく取り込めていない印象を受ける。(いわゆる"ブランディング"を優先する余り、庶民性がないハコモノになってしまったパターン) 「地域の賑わいの場を創出」「街の活性化の一翼を担う」・・・リリースにあるこうした表現も、今となっては通り一遍。本気でこれを実現するには、もうひと工夫が必要と思う。ブランディングはあくまで一助であって、本旨ではないはず。「2k540」「ちゃばら」「mAAch ecute」、いずれもJR東日本のグループ企業の手による。トレンドを仕掛けるなら、「2k540」が一つの理想だと個人的には思う。


  • 新橋・有楽町

 トレンディとは言い難いが、「地域の賑わい」を具現化している例は実在する。新橋〜有楽町の高架下である。9/14、万世橋の後にウォッチしてきたので、軽くご紹介する。(有楽町に近づくにつれ、ガード下の"本家本元感"が出てくるのがポイント。)


 新橋駅烏森口。ガード下というよりホーム下だが、景観としてしっかり定着しているのがわかる。


 SL広場近くはこんな具合。高架ホームの上にさらなる高架を造る工事が進行中。こっちのキムラヤはクローズ状態(駅北側の高架下で営業中)


 構造は万世橋のそれと同じ。アーチの中にあるコンビニは珍しい?(第一ホテル近くのローソン)


 「はなまる第一ホテル前店」はローソンの北隣


 これは高速道路(正確には東京高速道路線)の高架下。銀座コリドーの蕎麦店だが、上をクルマが走るようにはとても見えない。


 銀座コリドーにはトルコ料理店もある。その名はズバリ「イスタンブール」。


 左:JR、右:高速道路。対照的な2つの高架下はこの先で分かれる。(→拡大地図


 ガード下文化を感じさせる一角(千代田区有楽町1丁目)


 嗚呼、有楽コンコース!(晴海通りを挟むが、こちらも有楽町1丁目)


 こちらは有楽町駅のホーム下。外観は万世橋に似ているが、中はアウトレット店。これも時代の波か。


  • 御徒町・上野

 ガード下あっての「アメ横文化圏」と言っていいだろう。どこを見ても問答無用な感が強い。(右下のユニクロは、位置的には上野駅前だが、その文化圏の一端にある。奇跡の出店と筆者は見る。)


  • その他

 以下の4つは、通りがかりに撮ったもの。御茶ノ水から神田は、やはり赤レンガである。


 西武新宿駅


 水道橋駅(東口)


 御茶ノ水駅から淡路坂を下った辺り


 神田駅(北口)

 地元赤羽も高架下は頑張っている。駅の北と南は「アルカード」が挟み、南はさらにいろいろできていて、規模としてはそれなり。「2k540」のような空間ができれば、格段にオシャレな街になる?と思われるが、ここは赤羽。どこか垢抜けない感じがまたいいのである。(アカ抜けたら、ただの「バネ」である。)

北側のアルカード(生活提案館)は、この通り。トレンディに見えなくもない。

 蛇足ながら、アルカードでは現在「Suica de タッチ!」なるキャンペーンを実施中。このように用紙切れになってしまったりはするが、その努力は認めたい。

 

 浜松町もガード下はあるが、店はなし。北側では橋桁の改築工事中。

 高田馬場のガード下。手塚マンガの壁画がある。

 第一大久保架道橋(山手線)の側面は、落書き防止のためか見事にカラーリング!

 上の3つは、おまけ。こうした例を含め、高架下・ガード下の類は、調べればまだまだあちこち出てくるだろう。街歩きのついでなど、撮りためていこうと思う。

  • こちらもどうぞ...⇒ 高架下が出てくる話題

第156話 使用済み乾電池 / 第314話 山手線‘エキソト’マーケット / 第373話 東横線渋谷駅とその南

 

第384話 巷の富士山(2013.9.1)

 自然遺産ではなく、あくまで文化遺産での登録というのがポイント。そして、世界遺産の審査やモニタリングを行う「ICOMOS」は、3年後に確認云々という条件つき。通常は6年後ということなので、それだけ厳しい見方をされていることがわかる。富士山の一件である。

小川町のスポーツ用品店街でも富士山イチ押し 厳粛に受け止めるべきものだが、決まってしまえばこっちのものとばかりに、巷は富士山ブームである。ご当地系アンテナショップに行かずとも、結構な確率で富士山ネタに遭遇できるのは、その風潮の表れと言っていいだろう。

 6月22日の決定から2か月余り。一時期ほどではないかも知れないが、まだまだ盛り上がっているのは確か。今回はその盛り上がりの一端をご紹介しようと思う。(よくあるのは、「都内から見える富士山」。こっちは、「都内で見つけた富士山」といった趣向である。)


  • ラッピング車両

 富士山世界遺産登録記念の「ラッピングトレイン」が中央線(快速)で走り始めた。7/21からだったが、なかなかお目にかかれず、8/8の朝、ようやく遭遇。その後は不思議と何度か出くわし、2回はそのトレインに乗った。もっとも、中央線E233系、10両編成×2本のみなので、結構なレア車。見つけたらラッキーな類である。「祝」と大きく出ているので、とにかくおめでたい訳だが、こちとらこれで富士山方面に行くでもないので、話のネタに過ぎない。乗車したのも、神田〜御茶ノ水の1駅限りである。


  • 臨時列車

 臨時列車では、7/1から「ホリデー快速富士山号」が登場。6/30までは「ホリデー快速河口湖号」(→参考だったが、これを改名。ただし、終点は今まで通り、富士急行の「河口湖」。2つ手前の「富士山」(旧「富士吉田」)ではないのがちと紛らわしい。この他に「富士山」がつくJRの臨時列車には、「快速 富士山リレー号」(高尾〜大月 ノンストップ)があり、JR東日本八王子支社発表(8/23付)の「秋の増発列車のお知らせ」(→PDFによると、

快速「お座敷富士山号」(川崎〜河口湖|ジョイフルトレイン「華」)
快速「リゾートやまどり富士山」(高崎〜河口湖|リゾートやまどり)
特急「富士山マラソン号」・快速「富士山マラソン号」(新宿→河口湖→新宿|189系)

 という豪華ラインアップ。富士山づくしである。


  • 書店など

 大型書店だと大々的に打ったり、専用コーナーを設けたりするのだろう。一般的な書店では、こんな具合である。

 びゅうプラザでも山梨&富士山推し


  • イベント

 職場にほど近いホテルグランドパレスで、1日だけ開かれたのが「富士山応援市」。「地方のいいもの・うまいものを地元の皆様にお手頃価格で」という趣旨に基づく同ホテルの産直市場「ホテ市」の富士山versionである。昼休みに出かけ、軽い昼食として「フジザクラポークステーキミニ丼」(500円)をいただいた。お味はまぁまぁ、8/29だったので、29=肉、という点でもよかったが、ホテルで出てくるメニューにしては、盛り付けがちょっとお粗末なような...。ミニではない丼の方は、多少ちゃんとしている印象だったが、900円。そこまで出すつもりはなかったので、まぁよしとすべきか。地産品の方はめぼしいものなく、パンフレットの類が収穫だった。特に「富士山世界文化遺産登録推進両県合同会議」という長々しい団体が出している「富士山−信仰の対象と芸術の源泉」は上出来。「世界遺産登録はゴールではなく、富士山を守るための新たなスタートです。」という一文も光る。

*詳しくはこちらで → 世界遺産「富士山」パンフレット

 パンフレットコーナー(一例)

 御椀入り、ミニ丼

 ホテル地階「イベントルーム」で開催。お客の入りはまずまず。

 ホテル1階にて


  • 「のもの」と「ちゃばら」

 アンテナショップは、山梨が「富士の国やまなし館」というのがしっかりあるのに対し、静岡は「静岡県東京観光案内所」程度だった。7/5に、秋葉原の高架下にオープンした「ちゃばら」なる産直ショップの中に、「ふじのくに おいしい処 静岡」(おいしず)ができ、ようやく静岡県の常設アンテナショップが登場(→参考記事

 これで富士山関係を打ち出さない訳がなく、改めて行ってみたらこの通り。「ちゃばら」にはオープン4日目の7/8に初めて行ったが、この「おいしず」も富士山関係もあまり印象に残っていなかったりする。「富士山」とテーマを決めて探したから目に留まった、ということになる。それにしても、気になるのはその形状。山の形にすれば何でも富士山某にできると思っているのだとしたら、安易この上ない。もっとも、「ちゃばら」自体、業態としてはかなり安直だと思うので、そこで扱う品も然り、ということか。

 「ちゃばら」は、ジェイアール東日本都市開発が手がけている。上野駅にある地産品ショップ「のもの」の方は、どうやらJR東日本直営。こちらは、スペースが限られていることもあり、手堅い印象を受ける。その「のもの」では、8/23から「山梨のもの」(→PDFを展開中。8/27、フラリと立ち寄り、「富士ミネラルウォーター」(世界遺産登録限定ラベル)を買う。富士山グッズと言っていいだろう。(チラシ特典というのがあって、「ピーチジュース」もGET) このキャンペーン、山梨=ほぼ富士山といった観あり。ともあれ、9/18までここで富士山ネタを楽しめる。


  • その他

富士山の麓・・・三島にて

 8/7、青春18きっぷを使い、朝早くに三島へ。滞在時間は、8時半過ぎ〜10時過ぎ(比較的ゆったりめ)。桜川(水上通り)、源兵衛川(水辺の散歩道)など、富士山ゆかりの清流に接し、心洗われた次第。水も十分、世界遺産級である。(18きっぷ旅→金谷六合用宗...)

 三島商工会議所はズバリ「祝 富士山世界遺産登録」

 桜川(@白滝公園)

 三島駅前から出る富士山方面のバスには長い列

 「富士」は撮ったものの、肝心の富士山の方は...(この日はあいにく山容がハッキリせず、撮影できず)

富士見坂&富士見

 富士山ゆかりの地名などもある。今は見えずとも、かつては見えていたことを示す代表例が「富士見」。筆者は通勤途中などで何かと「富士・見」している。気分的には、富士山モード?

 千代田区名物「風ぐるま」。たまに見かける「内神田←→富士見」便。

 駿河台にある「富士見坂」とスパゲティ店「FUJIMIZAKA

 千代田区富士見はこの辺り(飯田橋駅の西口方面)

富士は富士でも...

 神保町交差点近くにあったスーパー冨士屋。富士山ブームに乗ることもなく、7/30、何とも不可解な顛末で、店じまいしてしまった。組合(従業員の一部?) vs 経営陣(またはワンマン社長?)という構図があったらしいのだが、店頭には破産宣告関係の告示書が貼り出されていて、社長側が一方的に交渉を打ち切った観ありあり。「不始末な冨士屋」とか揶揄されそうである。

 8/9、「売りつくし」の貼紙と組合のビラが混在

 組合発行の「スーパーマーケット冨士屋ニュース」

 8/16付「告示書」

 神保町ではもう一つ、「FUJICOLOR」のお店も閉店

 富士山の「富」をとって、「富田」と行きたいところだが、戸籍上はあくまで「冨田」。まぁ、字は違えども、「富士山」「富士」には近しいものを感じる筆者である。巷の富士山、引き続き(少なくとも来年の「富士山の日」(2/23)までは)ウォッチしようと思う。

 

 

 

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