随筆「東京モノローグ2017」(7−8月期)

 

随筆「東京モノローグ2017」(7−8月期)
index


 

  • 第478話へ ↓第476話へ メニューへ

     

    第477話 自転車通勤〜ルート開拓篇(2017.7.15)

     

     第471話では「桜篇」をお届けした。その後も自転車通勤は距離を半分にしたり、時にはお休みしたりと変則的ではあるが、一応続けてはいる。ルートについては、第471話に記した約12kmでほぼ変わりはないが、時間の方はさらに短縮し、最近では最速50分で行けることがわかった次第。要領がよくなったということだと思う。

     今回は、今のメインルートに行き着くまでの試行錯誤などについて。「ルート開拓篇」である。
    *地名等の羅列だとわかりにくいので、先に地図でお示しする。

     

      


     

    →[飛]→[駒]→[白]→[春]→

     当初は、赤羽駅から京浜東北線に沿うように進み、王子駅の北側から坂道を上がり、飛鳥山に出て、本郷通り〜白山〜白山通りというのが専らだった。この進み方だと、王子駅→飛鳥山→西ヶ原駅で上り坂、旧古河庭園→駒込駅で下り&上り、本駒込駅→白山駅で下り坂といった具合で、アップダウンが2回出てくるのが難点。西ヶ原駅、旧古河庭園を避け、染井銀座などの商店街を経由するルート(→[飛]→[染]→[駒]→[白]→[春]→)にすると、勾配が多少減るので幾分よかったが、アップダウンの数としては変わらず。別のルートを模索することになった。


     

    →[溝]→[新]→[道]→[湯]→

     アップダウンを避けるとなると、宇都宮・高崎線の東側、つまりできるだけ平地を進むのがいいということになる。京浜東北線に沿って南下するも、王子駅までは行かず、さっさと明治通りにアクセスし、尾久駅を経て、日暮里・舎人ライナーが見えたら、その五差路(田端新町一丁目交差点)をライナー沿いに西日暮里駅へ。あとは、道灌山通り、不忍通りと走れば昌平橋、淡路町と行き着く。坂らしい坂は道灌山くらいなもので、楽と言えば楽。だが、このルートの難点は、そもそもが遠回り(全長推定15km)なこと、交差点がとにかく多く、信号待ちの時間がかさむこと、幹線道路が意外と走りにくいこと。難点が複数あると、常用するのは厳しくなる。試しに、西日暮里駅辺りから脇道に入り、王子駅までほぼ宇都宮・高崎線沿い(明治通りの抜け道?)を走ってみたが、あまり快適な感じはなかった。土地柄、一抹の寂寥感があり、夜ともなればそれは一層。怖かったというのが正直なところかも知れない。朝も一度試したが、いま一つ爽やかな気分になれなかった。平坦であっても、走っていて気が乗らないのはちょっと、と思う。


     

    →[滝]→[巣]→[白]→[弥]→[茶]→

     宇都宮・高崎線などの三複線と埼京線との間の坂を上がり、北区の中央図書館付近まで行き、そこから明治通りへ。紅葉橋を通るその道は多少の勾配はあるが、至って走りやすく、ショートカットとしての意義も大きい。明治通りには、滝野川二丁目交差点で行き当たる。ここからは、都電荒川線の西ヶ原四丁目電停を経て、白山通り(中山道)をめざす。白山通りをそのまま南進すれば、概ねメインのルートになるが、千石駅南側で分かれる「旧白山通り」を進む手もある。千石から先、都営三田線沿いに志村方面まで通じているのももちろん国道17号(中山道)なのだが、この旧白山通りも国道17号。本郷弥生の交差点付近からは本郷通りになるが、これも国道17号で、御茶ノ水界隈まで行くとなると、西巣鴨〜巣鴨〜千石〜弥生〜とずっと17号ということになる。朝、御茶ノ水に寄りたい時は、このルートを使う。旧白山通りの方はまだいいが、本郷通りについては、自転車での走行はアウェイ。あまりお勧めしない。


     

    →[滝]→[大]→[小]→[春]→

     滝野川二丁目交差点を抜け、西ヶ原四丁目電停を過ぎ、そのまま都電荒川線に沿うように、大塚駅をめざすルートもある。都電の新庚申塚〜大塚駅前と並行する道は、栄和通りとか江戸通りという名称。大塚駅から先は千川通りを走ればよく、道なりに後楽園駅や東京ドームに出る。千川通りのいい点は、白山通りよりも勾配が少ないこと。金曜の会社帰りは、気持ちに余裕もあるので、このルートでのんびり帰ることがままある。(→道中の記録「#044 播磨坂下」)


     


     王子駅から坂を上ると飛鳥山に出る。奥に向かって進むと本郷通り。西ヶ原駅方面へなお坂が続く。

     西ヶ原駅、旧古河庭園の辺りの坂を回避する場合は、染井銀座を経由。霜降銀座など他の商店街と連続しているので、それなりに賑やかではある。

     平坦&遠回りルートでは、宇都宮・高崎線の横を通るパターンもある。朝はまだいいが、夜は結構暗い。

     道灌山通り。西日暮里駅から道灌山下交差点の間、緩やかな坂になっているが、こうして見るとあまり勾配を感じない。


     都電荒川線の西ヶ原四丁目電停を遠くに見ながら踏切を通過。電停に隣接する信号踏切を通ることも多い。

     都営三田線千石駅の南側から延びる旧白山通り。撮影場所は、本郷まで3km、日本橋まで6kmの地点。

     旧白山通りが本郷通りに接する地点。通りの名称は変わるが、「国道17号」としては連続。国道は右折で続き、新日本橋駅まで通じる。

     本郷弥生交差点での国道17号の標識。写真の奥に進むと、根津駅、鶯谷駅に出る。

     

     この他、上記ルートの途中から相互に組み合わせるパターンなどもあって、ルートの数はそれなり。あれこれ試して落ち着いたのが、第471話のルート、即ち「→[滝]→[巣]→[白]→[小]→[春]→」という訳だ。ポイントは、幹線道路をメインにしつつも、並行する一般道路があればそれを走った方が速いということ。巣鴨〜千石、白山〜春日などでは、それら脇道を組み入れ、より快適に走るようにしている。一般道路の良さはズバリ、クルマの通行量が少ないことである。

     脇道がない場合は、幹線道路の車道を走る。進行方向左側(=クルマと同一方向)であれば、車道を通行するのが今の自転車通行のルール。こちらとしては追い風である。歩道を走っていいのは、進行方向右側を走らざるを得ない時(クルマに対して逆走状態)。ただし、歩道というのは案外凸凹(または路面の不揃い)があって、ガタガタする分、ロスが生じる。走るなら車道だと思う。

     


     なだらかな坂になっている白山通り(千石と白山の間)。車道は広く、自転車も走りやすい。

     車道が広ければ、歩道も広い白山通り。ただし、歩道の路面は、クルマが出入りするところとそうでないところで不統一なため、自転車で走るとガタガタする。マンションなどの工事で、行く手を阻まれることも多々。

     白山通りの水道橋駅付近の様子。3月23日の朝は、まだ自転車用通路の工事中だった。

     左に同じ3月23日の夜。自転車用通路がしっかり整備され、清々しかった。このようにクルマの駐停車がない状態であれば、実に快適なのだが...

     車道の左端に記された「自転車ナビマーク」。この向きで走る分にはいいが、逆走はNG。

     交差点上に大きく描かれた青い矢印。その名は「自転車ナビライン」。このライン上、この向きであれば、自転車は堂々と車道を通行できる。

     

    (余談)自転車通勤を始めて気付いたことなど

     

    ・歩いていると感じないが、自転車だと少々の上り・下りを体感できることがわかった
    ・車輪との摩擦で点灯する方式のライトだと、やはりスピードが落ちる。簡易式LEDライト(百均で購入)を使うようにしてからは楽々である。
    ・車道の端に「自転車用通路」が整備されるようになり、総じて走りやすくなってきてはいる。一方、その通路上に駐停車するクルマが増えているのも実情。停めやすいためだろう。そのクルマを避けようとすると... とにかく要注意だ。
    ・本格的な自転車通勤関係者(プロ?)は、とにかく高速。その速さは、クルマを運転しているが如しで、見ていてヒヤヒヤさせられる。そこまで速く走る必要があるのか?というのが正直な感想だ。
    ・ヒヤヒヤとかヒヤリという例は他にもいくつかある。それらはいずれ「べからず集」などで紹介しようと思う。

     

    ・・・自転車通勤ネタ、次回は「初探訪エリア篇」を予定しています。

     


     

     

     

     

  • 第477話へ ↓第475話へ メニューへ

     

    第476話 自己流プレミアムフライデー(2017.7.1)

     

     鉄道各社のリリースは、週末にかけて多く出される傾向がある。リリースを基に記事化するといった仕事をしている都合上、金曜に早く帰るというのは難しいのが実情。職場では、当月最終の金曜日に、プレミアムフライデーに沿ったアプローチとして、夕方に飲食を伴う催しを開き、勤務を切り上げる取り組みをしているが、大手を振って出られる余裕はおそらくない。その日は、可能であれば在宅勤務にしたいくらいである。

     世間で言うプレミアムフライデー、6月はズバリ末日の30日だった。リリース云々はあるが、有給休暇がとれないことはないので、あえて取得することにした。勤務時間の短縮に悩まずに済ませる状態を自分でつくる、そこにちょっとしたプレミア感を見出す。自己流プレミアムフライデーである。

     平日に休みが取れると、いろいろなことができていい。6月30日は、だいたい次のような過ごし方だった。

     地元の図書館に寄りつつ、自転車で西巣鴨へ向かう(途中、十条富士神社のお祭りを見物)。自転車は、西巣鴨駅に近い滝野川三丁目駐輪場に置き、あとは都営交通の周遊パターン。三田線を千石で降り、第472話に書いた東洋大学白山キャンパスの学生食堂に足を運ぶ。10時オープンなのがありがたい。朝・昼を兼ねて、カレーのセット(毎度の如く大盛)をいただく。これで日中にお腹が減る心配はなし。悠々動ける。

     


    道路拡幅工事で境内が縮小される予定の十条富士神社。こうした光景も今回で見納め?

    mantraのカレーセット。どうなることかと思ったが、空腹だったので完食。

     

     急ぐ用はなかったので、多少は長居できたが、途中から学生さんの数が増えてきたので、11時前に退席。白山まで歩き、三田線で一駅、春日〜門前仲町は大江戸線で移動する。

     この日に休もうと思ったのは、東京ビッグサイトで開かれる「第1回AI・人工知能EXPO」に行ってみたかった、というのが大きかった。都バスで会場に向かうルートはいくつかあるが、せっかくなので乗ったことのない路線を選び、[門19]にした。門前仲町が起点で、乗ったのは11:38発。終点のビッグサイトまで30分ほどかかるというのは承知していたが、豊洲付近でのスピードダウンなどが響き、会場(東棟)近くの「国際展示場駅入口」停留所に着いた時点ですでに30分オーバー。受付を経て、会場内に入ったのは12:25だった。

     「第1回」のイベントということで、初物志向で来てみたが、初回ゆえの不慣れな印象は拭えず、場内は混沌とした感じ。筆者もそうだが、「AI・人工知能」のワードに惹かれてとにかく来た、そんな来場者が多かったものと思われる。どこも人、人。通路が狭いエリアでは身動きもとれないし、情報収集も困難だった。こういう状況こそ、AIで予測して、最適な配置や動線を考えてほしいものだが、予想を超える盛況だったのだと思う。

     

     

     この手の催しは、複数のイベントが同時開催されるもの。「AI・人工知能」と同じ東6ホールではほかに、「キャラクター&ブランドライセンス展」と「コンテンツマーケティングEXPO」というのも展開され、それらは人出が少なかったので見て回ることができたが、東7・8ホールの変形レイアウトで開かれていた「先端コンテンツテクノロジー展」や、特設の「VR・ARワールド」などは行かなかった、というより会場分布をわかっておらず、行き損なった。東6の方で疲弊してしまい、頭が回らなかったのだと思う。ちょっと違うかも知れないが、これまたAIの助けが必要な気がした。会場のチェックイン状況を情報端末が把握していて、立ち寄っていないエリアがあると、「こちらがまだですが、よろしいですか?」などとアナウンスしてくれるとか... その辺も含めて、来年に期待しようと思う。

     帰りのバスは、再び[門19]。「東京ビッグサイト東棟」停留所から乗ることにし、13:46発を待つ。起点から二つ目なので、定刻を少し遅れた程度で来たが、終点の門前仲町に着いたのは14時半頃。往路よりも10分は遅い。平日日中なのにと思うが、月末だったせいだろう。より長くバスに乗ることができたという意味では、プレミアムだった。

     


     帰りに乗ったバス。ほぼ満席だったが、何とか座ることができた。座れなかったら、体力的に厳しかったと思う。

     ビッグサイトほどではなかったが、アメ横も混み合っていた

     

     この後は、上野御徒町で降りて、アメ横のドラッグストアで買い物をし(15時頃)、再び西巣鴨へ。自転車で家路につく。

     

     この日の駐輪場の利用時間は6時間弱だった

     

     プレミアムフライデーでありがたいのは、この時間帯に街中にいても、「今日は早帰りなので」といった顔ができること。地元のスーパー、ドラッグストアでも堂々としていられるし、来る東京都議会議員選挙の期日前投票も明るい時分に行ける。といった具合で、諸々所用がこなせてよかった。

     そんなこんなで帰宅したのは17時頃だった。時間的余裕があるので、エアコンのフィルター掃除などもできる。あとは、普段の帰宅後と同じような過ごし方。夕食を済ませ、「駅ログ」を綴ったりしていると、すぐに時間は経つ。総じて、早い一日だった。空いた時間で消費だなんだという点では、趣旨に沿っていないかも知れないが、自分なりにプレミアムな過ごし方はできたと思う。

     次回のプレミアムフライデーは、7月28日。休みを取るかどうかは今のところ未定だ。

     


     

     

     

    Copyright© 冨田行一<Kouichi Tomita> All Rights Reserved.

    ページ先頭に戻る

    ご声援用バナー *週に一度のクリック、よろしくお願いします。(^^) バナークリック、毎度ありがとうございます!(市民サイト用)